ひらけいメモBlog

　初めて、単焦点レンズを購入した。EF50mm F1.8 II だ。

　もともと、わたしはズームレンズをよく利用する。それは、単焦点レンズを何本も購入するような経済的余裕もないし、3倍ズームのコンパクトカメラから Kiss Digital に移行していたため、移動しなくても画角が変えられるズームレンズの便利さを知ってしまっていたからだ。
　ということで、今は EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM、タムロンの SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO、同じくタムロンの AF 28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD ASPHERICAL [IF] MACRO を使用している。画角は 18-300mm まであり、また(当たりであれば)画質がよいと言われ明るくもある 28-75mm もあるので、個人的にはバランスの取れたラインナップであると思ってる。
　しかし、である。最近情報収集のために Web の掲示板を見るようにしているのだが、「単焦点は画質がよい」という話をよく聞く。確かに焦点距離の変わらないレンズは設計上も無理が無いだろうし、そのために画質がよさそうな感じはする。
　とこがわたしは、カメラのレビュー記事でいろいろと文句のつけられている画像を見ても「そうかなぁ」としか思えないほど、見る目が貧弱である。そんな目しか持たないために、ズームレンズの絞り開放の画質でも、キレイだ、と思ってしまうほどだ(さすがに並べてみれば違いにも気づくが、何となく違うな、程度である)。
＃そもそも、撮影した写真を見る環境が、1kg もしない小型のノートパソコンについている液晶ディスプレイなのが問題なような気もする。
　そうは言っても、いい、と言われるものは使ってみたい。しかしお金は無いので、Canon の格安単焦点レンズである EF50mm F1.8 II を購入してみることにした。このレンズは税込みでも１万円程度と安く、作りも価格相応ではあるものの、とりあえず単焦点レンズを使ってみたい、と考えているわたしのような者にはちょうどよい。
　ということで、購入してみた。まず最初の印象だが「小さい」悪く言えば「チャチ」である。重さは 130g と EF-S 18-55mm よりも軽い。その上フィルタ径が 52mm でレンズも小さい。Kiss Digital に装着するにはちょうどよさそうな大きさだ。
＃この 52mm は、以前から用いていた C-3030 のフィルタ径と一緒なため、都合がよかった。
　実際に Kiss Digital につけてファインダーを覗いてみた。さすがに、画角が狭い。このレンズを用いた場合 Kiss Digital では換算焦点距離は 80mm で、若干望遠気味だ。たまたま最初に覗いた場所が後ろに下がれないようなところだったので使いづらかった。しかしそれは、単焦点レンズなので仕方ない。また AF が USM ではないためにジージーとうるさいのも 18-55mm と比較すると気になる。
　このレンズのデビュー戦は菖蒲撮影だった。縮小してしまったのでよく分からないかもしれないが、そのエントリーに掲載してある写真と、ここに掲載している写真はこのレンズで撮影したものだ。
　しっかりした目を持っていないために細かくは説明できないが、感覚的にはきれいな写りだと思う。ただ、タムロンの 28-75mm と比較したときにどちらが上かは、まだよく分からない。
　このレンズの利点だが、画質のよさ以外に明るさと軽さもとても大きい。タムロンの 28-75mm は明るいレンズが必要なために購入したのだが、それでも F2.8 だ。そして 510g と重い。しかしこのレンズは F1.8 という明るさを 130g で実現できてしまっているのだ。28-75mm は気軽には持ち歩けないが 50mm ならばそれもできそうな軽さであり、それでいて F1.8 の明るさを享受できるのは驚異的でさえある。
　ということでわたしは、まずは「軽いのに明るい」という点から、まずはこのレンズを愛用したいと考えている。