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2004年07月13日

礼文島・緑の丘と青い海紀行(7/1)後編





澄海(スカイ)岬

 今回は、7/1 に訪れた礼文島の後編、主に澄海岬についてだ。礼文島の海の代表格、と言われている澄海岬だけあってとても美しく、見に行ってよかったと心底思った。
 路線バスでフェリーターミナルへ戻り、昼食を取った。フェリーターミナルの建物で食べてもよかったのだが、何となくフェリーターミナルを抜けた食堂を利用した。この食堂は民宿・レンタサイクル/レンタバイク屋さんを兼ねている。なおこの並びにはお土産屋さんはあったが、食堂はこのお店しかなかったように思う。もう少し歩けば、ガイドブックにも載っているような食堂もあるようだ。昼食はウニばかり食べるのもお金がかかるので、今回は海鮮のラーメンとした。生海苔ラーメンなどあって、さすがは海の町だ。

 昼食をいただいて、午後となった。

 前述のとおり午後は定期観光バスを利用することも考えていたのだが、せっかく晴れてきたので原付バイクを借りることにした。が、結果的にはもしかしたら失敗だったかもしれない。やはり、知らない場所では本当によく調べて行かない限り、自分たちだけで回るのはなかなかに難しいことが分かった。

 レンタバイクは礼文島では1時間1000円、5時間を越える場合は1日まで5000円である(利尻島の方が安かった)。前払いなので、最初に時間を決めておかねばいけない。わたしたちは1時過ぎに借り5:25の便で稚内に戻るので、4時間で4000円とした。
 借りたのは50ccの原付(HONDA の Duo だった)とヘルメットだ。これはフルフェイスではなく頭のみを守るタイプのものだ。従って高速で走るには、虫などの襲撃から目を守るメガネやサングラスが必須である。もしくは、バイク乗りの方ならヘルメットを持ち込むこともできるだろう。

 エンジンをかけ、さぁ出発だ。まずは礼文東海岸の道道40号を利用して北上し、澄海(スカイ)岬を目指すことにした。なおこの澄海岬、Web の紹介記事ではスカイ岬とカナカタで表記されていることが多い。ある Web で澄海岬は素晴らしい、というのを見かけたのだが、最初はスカイ岬であることが分からず、場所はどこだろうと地図を一生懸命眺めていた。
 この澄海岬は西上泊という場所にある(これは重要)。まずは西上泊を目指して走ればよい。

 いよいよ海岸線へと出る。ここから目指す澄海岬までは25km程度だ。時速30km/hで走っても1時間はかからないはずだ。

 が、そうは行かなかった。理由は強風だ。礼文の丘で感じたものすごい強風が東海岸にも吹きつけ、スピードが出せないのだ。スピードが出せない理由は原付が風に負けている訳ではなく、フルフェイスのヘルメットではないために風がまともに顔にあたり、そのためにスピードが出せないのである。またメガネが風に吹き飛ばされそうにもなる。ある Web で、桃岩展望台の近くでメガネが風に飛ばされた、というのを見かけた。礼文の丘もそうだが、とにかく風の対策には気をつけた方がいい。
 またこの強風の中では、レンタサイクルというのは不可能に近い。例えば免許がなくレンタサイクルを使おうとされている方は、強風の日はバスなど車を利用した方がいいだろう。そのため朝の天気予報は要チェックだ。ちなみに礼文島前編にあるように、利尻・礼文では強風・波浪注意報が出ていて、風は15m/sだった。

 強風の中、とにかく先へ進んだ。右後方には利尻富士が見える。その利尻富士は朝方よりもよく見えていて、今にもその全貌を見せてくれそうな気配だった。時折バイクを止めては利尻島の写真を取り、先へ進む。

 しばらく行くと駐車場が見えてきた。トイレも併設してある。利尻でも礼文でもトイレの場所は重要だ。そこら中にある訳ではないので、見かけたら利用しておくのがいいと思う。
 道はよく整備されているが、ところにより狭くなることもある。時期がよければ観光バスが多く通る道なので注意したい。

 しばらく行って上泊というところで分かれ道がある。道道を道なりに行くと久種湖を抜けて北側に出る。この分かれ道からは丘を登っていった。と言っても広い舗装された道だ。ただ傾斜はあるので、自転車ではキツイだろう。

 この丘の中に、高山植物園がある。それほど大きくはない施設だが、礼文で見られる高山植物を一通り見ることができる。ここは帰りに寄ったので、その時に詳しくお話ししたい。

 丘を下ったところに湖が見えた。久種湖だ。
 以前は日本最北で取れる牛乳を飲ませてくれる牧場があったらしいが、今は閉まってしまったとのことだ。この湖は春はミズバショウが美しい姿を見せてくれるのだが、この時期は特に花は咲いていないように見えた。
 が、風に揺れた水面が太陽の光を反射し、キラキラと輝いている。そんななにげない、しかし美しい景色を写真に収め、わたしは先を急いだ。

 丘を降りてしばらくは礼文の北、船泊湾沿いの道を走った。途中の小学校(神崎小学校)のところで左に折れる道がある。西上泊へ向かう道だ。

IMG_6183P.JPG
(左上・右上から右下、元地灯台〜知床間・西上泊途中の丘・澄海岬1・澄海岬2・高山植物園からの利尻富士・フェリーからの夕陽)

 ここからは、再度丘の中を走る。この場所はとても景色がいい。雄大な緑の丘が広がり、それは何となく美瑛の丘を思い出させた。美瑛の丘は美しい畑がずっと広がっているのだが、ここでは雄大な草原が広がっている。写真の景色はここで撮ったものだ。途中何度も止まってその景色を眺めては感嘆の声をあげていたような気がする。

 この丘を降りていく。途中でレブンアツモリソウの群生地があるのだが、この時期はもう花は終わっているので通り過ぎた。

 さらに降り切ったところに西上泊の駐車場がある。が、特に「澄海岬」とは書いていない。わたしは最初ここが澄海岬の駐車場とは気づかず、GPSで測位を行ってようやく気づいた。道はここでU字に折れて、西上泊を過ぎたあたりで終わってしまう。それなりの時期に行けば必ず観光バスや観光タクシーが停まっているので分かるだろう。
 駐車場の近くにはトイレや売店がある。澄海岬へは少しだけ歩くのだが、売店のある方向へ歩いていけばよい。付近の高山植物の看板などを見ながら先へ進み、丘があるのでその階段を上る。

 上りきったところに、素晴らしい風景が広がっている。これが澄海岬だ。国土交通省の地図では岡田ノ崎(岡田の崎)とあるところだ。冒頭の写真は澄海岬の紹介ではよく出てくる景色で、岬の展望台から(駐車場側を後ろとすると)右側を見た風景である。中ほど下の写真は同様に澄海岬から正面側の景色である。なかなかに、趣き深い。
 さすがに紹介記事でも必ず取り上げられ一見の価値あり、と言われているだけあり、本当に素晴らしい景色だった。特にこのように晴れた日は青い空が透明度の高い海に映り、とても美しい。礼文島に来たら一度は見ておきたい景色だと思う。

 しばらくここで景色を堪能していたが、ここまで来るのに時間をかけすぎてしまった。岬に上ったのが15:10くらいであり、出発は15:30くらいで残りは2時間も無かった。スコトン岬にも行こうと考えていたのだが断念し、帰りがけに高山植物園を訪れることにした。
 これが、定期観光バスを使わずに失敗した、と考えた大きな理由である。定期観光バスを使えば、間違いなく観光名所と言われるところは一通り説明つきで回ってくれるのだ。例えば考えていたコース(礼文Aコース)は3時間で、西上泊・スカイ岬〜スコトン岬〜桃台猫台、を回る。今回のバイクと比較すれば、西上泊で迷うこともなかっただろうし、スコトン岬や桃台猫台も回れたに違いない。それも説明つきでだ。
 正直大勢で回るのは自由に写真も撮れないし嫌いなのだが、観光名所を一通り回れてガイドつきというのは、初めて訪れた場所には有用であると思う(だからこそ、定期観光バスが存在しているのだが)。

 さて、強風の中を高山植物園へ向かった。入り口にある建物はこじんまりとしているが、植物園自体はその建物から比べると広い。とは言っても歩いて簡単に一周できる程度の大きさだ。
 最初の建物ではパネルなどが展示されている。植物園へはその建物を通って出る。
 そこでは、礼文島や利尻島の高山植物が栽培されていた。レブンアツモリソウ(は、この時期には終わっていた。栽培にチャレンジしているようだがうまくいっているのだろうか??)をはじめとして、レブンウスユキソウ、エゾカンゾウ、ハマナス、リシリヒナゲシ、レブンソウ、などいろいろ咲いている。
 正直高山植物がパラパラと咲いていてもそれほど感動するものではないが、ここの価値は、礼文の高山植物の実物を見られる、ということかと思う。やはり実物を見るのとガイドブックで見るのとは大きな違いがある。もしも時間があればここで高山植物を一通り知ってから桃岩などのコースに出れば、楽しみも増えるのではないだろうか(逆に先に見てしまってはありがたみが減るかも??)。

 この高山植物園からは、礼文島の東海岸を望むことができる。ふと東南側を見ると、なんと北海道へ来て初めて、利尻富士がその全貌を見せていたのだ。こうしてはいられない、とわたしは高山植物の見学を切り上げて、東海岸の道路へと向かった。何しろ利尻島のガイドさんいわく、利尻富士は見えたと思ったらすぐに隠れてしまう、そうなのだ。



 幸いなことに、利尻富士はフェリーに乗ったときもなお、その美しい姿をわたしたちに見せてくれていた。そのときに撮ったのが上の写真だ。帰りのフェリーは行きの強風がウソのように穏やかになり、利尻富士が霞んだあとは夕焼けがわたしたちを迎えてくれた。ただ残念なことにさすがに北の夏だけあって日の入りが遅く、19:20という遅い時間に稚内港に到着したにも関わらず、海に沈む夕陽を見ることはできなかった。


 以上で、礼文島の紹介は終わる。午後も強風には苦しめられたが晴天には恵まれ、美しい澄海岬や利尻富士の姿を見ることができた。皆さんも是非、このエントリーも参考にして、礼文島を楽しんでいただきたい。
 わたしはもう一度行って、4時間コースや8時間コースも歩いてみたいし、今度こそはお花畑の礼文島も見てみたいものだ。


 参考リンク
礼文町
 礼文町のホームページ。礼文町役場水産観光課による。花図鑑は訪れる前に見た方がよさそう。
東日本フェリー
 利尻・礼文航路を持つフェリー会社。
宗谷バス
 稚内・利尻・礼文の定期観光バス/路線バスを運行する会社。
くるくるれぶんくる
 礼文島に住む写真家さんのページ。礼文島の自然をはじめとした情報がある。
礼文島を歩こう!
 礼文島個人旅行をサポートするWebサイト。観光情報も詳しい。

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