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2004年07月11日

礼文島・緑の丘と青い海紀行(7/1)前編



桃岩と途中からの景色

 今回は、7/1に訪れた礼文島についてだ。風は強かったものの、待望の青空に恵まれて美しい景色を見ることができた。まずは桃岩展望台コースと高山植物について記載する。
 礼文島の香深(カフカ)港まで稚内からフェリーを利用した。礼文行のフェリーは6:20に稚内港を出発する。昨日の利尻行よりも10分早い出発になる。到着は8:15なので1時間55分もの船の旅となり、利尻行よりも15分長い。
 天気予報は晴れであった。が、実際には強い風に小雨がぱらつくあいにくの天気となった。昨日のガイドさんの、利尻の天気予報は当てにならない、が頭の中をよぎる。そんな不安の中、若干遅れてフェリーは出発となった。

 出発したとたんに、揺れる。昨日もものすごい揺れだと思ったが、この日はそれ以上だった。ものすごい強風で海はうねり船は煽られているのだ。正直、船がひっくり返るのではないかと思われるほどの揺れだった。立ち上がると少なくとも人はひっくり返りそうになる。こんな日は甲板の端に行くべきではない。正直、一度海に落ちそう、はオーバーにしてもヒヤッとしたことがあった。
 トイレの前には何人かが待機していた。ひどい船酔いに襲われているようだ。船酔いにならないことと船がひっくり返らないことを祈りながら、とにかく時間が過ぎるを待った。

 しばらく経つと、礼文島と利尻島が見えてくる。利尻富士は相変わらず雲の中だったが、昨日は利尻島から礼文島が見えなかったのだから、それに比べればよほどいい。礼文島には一部に日の光が当たり、緑で覆われた姿をわたしたちに見せてくれていた。

 なお、今日の予定は、

・午前中−路線バスで移動。桃岩林道観光。
  香深フェリーターミナル8:30-8:38桃岩登山口
  徒歩で桃岩登山口から知床まで観光
  知床12:25-12:38香深フェリーターミナル
・香深フェリーターミナルで昼食
・午後−定期観光バスで観光。
  礼文Aコース、14:10-17:10 3300円

だったのだが、昨日観光バスを利用していたので、午後は昨日利用するだった原付バイクを利用してみることにした。

 そうして香深港に着いたのだが、悪天候で到着が8:30に遅れてしまった。路線バスが待ってくれるはずがない。一応はフェリーターミナルの建物を抜けて左手の路線バス乗り場へ行ってみたが、やはりバスはいなかった。たまたまフェリーターミナルを出たところに礼文ハイヤーのタクシー乗り場があり運転手のいないタクシーが1台止まっていたので待ってみたが、運転手は来ない。そこでバス停向かいのタクシーの営業所へ行ってみたところ、そのタクシーは貸切で、他のタクシーも貸切で出払っており待っても来ないよ、との返事だった。つまり、礼文島ではタクシーをあてにしてはいけないということだ。

 やむを得なく、バスなら8分の道のりを歩くことにした。もう既に時間は9時、30分の遅れだ。途中で先ほどの貸切タクシーの運転手さんがやってきて、なんとわたしたちを途中までだが無料で連れて行ってくれた。たまたま貸切の出発点が、わたしたちの道のりの途中にあったらしい。その親切のおかげでかなり時間を短縮できた。

 さて、わたしたちが午前中利用するのは礼文町役場水産観光課のページにある、桃岩展望台コースだ。このコースは図にあるように香深フェリーターミナルから始まり桃岩展望台・元地灯台を経て知床へ至る、2時間(ゆっくりあるけば3時間強はかかると思った方がいい)ほどのコースである。
(なお、桃岩展望台は桃岩近くの展望台を指すが、なぜか旺文社の地図だと桃台・猫台の展望台を指すようだ)
 ただこのコースの場合、路線バスで「桃岩登山口」まで行くことができる。香深からこのバス停までは町中と林なので、時間を有効に使うためにはバスの利用はとても有用であると思う。
 が、わたしたちは路線バスが間に合わなかったので、桃岩展望台コースをほとんど最初から歩くことになった。

 しばらく林道を登っていくと、右手に車道が見えてくる。そのあたりでちょうど林を抜け海が見えてきた。その車道にバス停が見えるのだが、これが「桃岩展望台」のバス停だ。そのバス停から林道へ上がってすぐのところにトイレがある。この先トイレは無いので、利用しておくのがいいだろう。

 この頃から、風は強いものの雲が切れ、青空が顔をのぞかせてきた。

Img_6113.jpg
(左上・右上・・・右下の順に、エゾカンゾウのお花畑・尾根に続く道・エゾカンゾウ・レブンウスユキソウ・レブンキンバイソウ・チシマフウロ)

 そこから桃岩展望台まで、草原の中を登っていった。
 本来は花の浮島のはずなのだが、一面ほとんどが緑の草原だ。確かに利尻のバスガイドさんが、今年はエゾカンゾウの花が早かった、と言っていたが、礼文でも同様だったらしい。他の Web ページも参照したところ、7月も中旬になると端境期と言って夏と秋の花の境目になり、花が少なくなるそうだ。今年は暖かくその時期が2週間くらい早まったのだろう。
 礼文島を訪れるのなら、エゾカンゾウの見事な花が咲いている時期がいいと思う。

 そうは言うものの、花がなくとも素晴らしい景観だった。遠くまで続く緑の草原、そして眼下には青い海も見える。都会では味わうことのできない、広大な自然が広がっているのだ。(ウニは除いて)ようやく、北海道の自然の中へやってきたんだなぁ、と実感し、そしてしばらく立ち止まって、その雄大な景色を眺めていた。
 しかし出発の遅れが響いてそれほど時間は無いので、桃岩展望台へ上っていった。途中は整備された階段が続き、若干急ではあるがそれほど大変ではない。そして桃岩展望台に着いた。

 素晴らしい景色である。やはり一面のお花畑、というほどではなかったのが残念だったが、それでも素晴らしい景色であることには変わりない。確かに桃に見えないこともない桃岩、その下に見える元地の漁港、青い海、そして桃岩も含めての一面の緑。わたしはやはりここでも、自然の美しさに魅せられていた。

 が、ものすごい強風がわたしを襲う。何しろここは島の上、見える海は遥か彼方まで日本海、そして風をさえぎるものは何もないのだ。まさに吹きっさらしで、日本海を吹く風が島に当たり、一気におよそ200m程度の丘を駆け上ってわたしに吹き付けているのだ。
 そして、なかなかに寒い。7月なのだが、気温が低めな上に強風が吹き荒れているのだから寒い。長袖シャツを着ていても寒かった。このとき役に立ったのが雨合羽だ。もともと天気が悪くなるかも、と考えて持っていたのだが、ウィンドウブレーカー代わりになって助かった。
 なおこの強風は、この桃岩展望台から元地灯台まで、延々と吹き付けた。このコースは海沿いの尾根を歩くので、展望台同様吹きっさらしになるのだ。いつも強風なのかは分からないが、少なくともそういう日はあるということで、それなりの装備をしていった方がいいだろう。
(なおこの日は利尻・礼文では強風・波浪注意報が出ていて、風は15m/s、波は3mとのこと・・・)

 装備と言えば、足下も重要だ。強風の吹き荒れた桃岩展望台から元地灯台までは足下も悪くなる。すれ違うのが大変なほどに道幅は細く(雨樋のような道だった。丘の尾根に道を作らせてもらっているので当然)、土なので雨が降るとぬかるみ滑りやすくなって、さらには粘土のように靴にくっつく。そして裾に泥が飛び跳ねる。わたしはアスファルトの街を歩くような格好で行ったので大失敗だった。
 少なくとも足下は登山をするような装備で行かないと、景色を楽しむどころではなくなる。

 というわけで桃岩展望台からは緑の丘の尾根を、右手にはどこまでも続く日本海、左手には利尻島(天気か極めてよければ利尻富士の全貌が見えるはずだが、このときはまだ雲の中だった)を眺めながら進んでいった。
 と書くと素晴らしい風景に見え実際そのとおりなのだが、いかんせん強風と足下の不安定さでその風景を十分に楽しむことは残念ながらできなかった。

 それでも、強風の中時折立ち止まっては、青い空と海を楽しむことができた。また、緑の丘とのコントラストも美しい。条件は悪かったが、礼文島の魅力の一端を体験することができたと思う。

 しばらく歩くと、背の低い白い灯台が見えてきた。元地灯台で、丘の上に建っているからそれほど高くなくともいいのだろう。この灯台からは知床の町へ向けて降りていくのだが、丘を風とは逆の方向に降りていくために急に風が弱くなった。いままでの強風がウソのようだ。灯台周りのにはまだ高山植物が咲いていて、ようやくわたしはその写真を撮ることができた。
 また、灯台への砂利道が整備されているために歩きやすい。ここからは正面に利尻富士が見えるので、その姿を楽しみながらゆっくりと降りていくのがいいだろう。

 帰りは予定通り路線バスで香深フェリーターミナルへ戻った。知床12:25-12:38香深フェリーターミナル、のバスだ。

 香深フェリーターミナルから桃岩展望台を経て知床へ至るこのコース、是非とも皆さんにお奨めしたい。時期が良ければ一面のお花畑を見ることができそうだし、そうでなくとも空・海・丘の美しい共演を見ることができる。ただそれには天気が良くなければならないが、こればかりはどうしようもない。予備日を設けて日にちに余裕を持たせるか、雨・強風・足下のぬかるみといった悪条件でも対応できるような装備で行くのがいいだろう。

 参考リンク
礼文町
 礼文町のホームページ。礼文町役場水産観光課による。花図鑑は訪れる前に見た方がよさそう。
東日本フェリー
 利尻・礼文航路を持つフェリー会社。
宗谷バス
 稚内・利尻・礼文の定期観光バス/路線バスを運行する会社。
くるくるれぶんくる
 礼文島に住む写真家さんのページ。礼文島の自然をはじめとした情報がある。
礼文島を歩こう!
 礼文島個人旅行をサポートするWebサイト。観光情報も詳しい。

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この記事へのコメント
銀の龍の背に乗ってのPVが採られたのがこの島です。PVと同じ光景だぁ〜(笑)。
Posted by おっさん at 2004年07月28日 19:44
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