ひらけいメモBlog

　2004年9月19日、網走駅から塘路駅へ、釧網本線を利用した。
(車窓に見えた斜里岳)

　この日の朝能取湖をあとにし、網走駅へとやってきた。ひどかった雨も駅に到着してからは次第に収まっては来ていたが、天気予報では夕方まで雨だ。まだまだ、予断を許さない。

　この日の午後の目的地は、釧路湿原だ。ただし大雨の中釧路湿原に行っても仕方ない、という話もあって最後まで迷ったのだが、天気が回復することを信じて、当初の予定通り釧路湿原へ向かうことにした。

　網走駅から釧網本線の快速「しれとこ」を使って、湿原の玄関口である塘路駅へと向かった。知床斜里駅まではオホーツク海沿岸を進み、知床斜里駅からは内陸へと向かった。


(釧網本線の車両、知床の山々、途中で見た防風林と黄色い花、釧路湿原)

　ここで使われていた車両はなかなかおもしろく、いくつか、テーブルを囲んで４席が向かい合わせになるような席があった。ちょうど、新幹線の前後の座席を片方回して向かい合わせにしたような感じだ。ただこれではテーブルは無いので、このローカル線の方が上かもしれない。

　しばらくは海沿いだ。左手にはオホーツク海が広がっている。今は釣り竿が何本も見えたが、冬になるとこの海は流氷に覆われるはずだ。
　来たことのある人の話では、何でも冬になると、どれが海でどれが陸地でどれが流氷なのか、分からなくなるらしい。

　途中で、北浜駅に停車する。オホーツク海に一番近いと言われている駅だ。この駅は駅舎がレストランになっていて、とても珍しい。また駅舎に訪れた人の名刺などがいろいろと貼られているらしい。今回はあとの予定があるので通過してしまったが、次回は寄ってみたいものだ。
　なお北浜以外にも喫茶店が併設されているような駅は網走−知床斜里間には多い。藻琴、道の駅を兼ねた浜小清水、止別とある。

　この北浜駅の次は、臨時駅の原生花園駅だ。通ったときには一面の草原だったが、時期によっては花々が見られるのだろう。付近には牧場があり、馬が放牧されていた。

　北浜駅あたりから、斜里岳と思われる山がはっきりと見えてきた。
　天気がよくなる吉兆ならよいのだが・・・
　同時に左手には知床の山々が見え、わたしたちの目を楽しませてくれた。

　この先の知床斜里で線路はオホーツク海と別れを告げ、内陸へと入っていく。知床斜里駅では数分停車したので、ここでも斜里岳の姿を十分見ることができた。

　知床斜里から先は、畑や直線状の防風林が見えるようになる。北海道の路線はこのような様々な風景を見せてくれて、とても楽しい。
　訪れたときには、何かは分からないが黄色い花が畑を埋めていた。

　緑駅を過ぎたあたりからまた様相が変わり、今度は木々の間を走っていく。
　と、山あいに入ったからなのか、あたりが雲や霧に包まれ、ポツリ、と降り出した。自然は、なかなか思い通りにはいってくれないものだ。

　このあたりから、今度は駅舎内に足湯を見かけた。それは川湯温泉駅や摩周駅にある。弟子屈町のページをご参照いただきたい。
　また、列車が走ってる途中でやたらと甲高い汽笛を上げるようになる。何でも、鹿よけらしい。

　山あいを抜け、しばらく走ると標茶駅に到着する。写真のような鐘があるが、富良野・美瑛ノロッコ号を牽引していたＳＬは、その昔この駅で展示されていたものらしい。


(標茶駅)

　茅沼駅あたりから釧路湿原に入る。草原の中に、急に木々が現れたり、沼が現れたり、川があったりと、ころころと景色が変わる。さすがは湿原だ。
　12:47。塘路駅で列車から降りる。幸いにして雨は降っていない。今の内だ。


(塘路駅)

　なお釧網本線については、釧網本線(個人)のページに詳しいので、ご覧いただきたい。