長瀞紅葉紀行(前編)(11/28)

hirakei

2004年12月02日 07:36



 2004年11月28日、埼玉県長瀞町に紅葉を見に行ってきた。前編では、紅葉を背景に鉄橋を渡るSLや、夕日に染まる山々の話だ。
 昨年も訪れた長瀞だが、今年の紅葉は今が盛り〜終わりかけらしい。ということで行ってみることにした。
 また、今年長瀞では紅葉のライトアップをしているらしい(11月28日まで)。それが目当てでもある。
 ついでに、この日はSLパレオエクスプレスの運転日でもあるので、それも眺めてくることにした。

 今回は、秩父鉄道には寄居駅から乗り、上長瀞駅に向かうことにした。上長瀞駅に向かう理由はライトアップの会場であることと、いい具合の鉄橋(荒川橋梁)があってSLを眺めるにはうってつけだからだ。なおこの上長瀞駅、ライン下りの出発地点も近い(ただし一般的には、長瀞駅から送迎バスで出発地点へ向かう)。
 秩父鉄道の車窓からは美しく紅葉に染まった山々が見えた。本当に、今が盛りらしい。

 上長瀞駅を降りると、そこにも紅葉の山々が広がっている。美しい景色だ。
 ところで、先に下りた観光客が「何もないなぁ!」とため息をついていた。近くにはお蕎麦屋さんが3軒程度あるくらいで、本当に何もない。そしてこのお蕎麦屋さんも暗くなると閉まってしまうので、今回のようにライトアップを見に来て夜遅くなるような場合には、夕食は別の場所で取るのがいいだろう。

 さて、ちょっと午前中用事があったために、到着したのはお昼過ぎだった。ということで、まずは腹ごしらえだ。入ったのは「そば処 うちだ」というお店だ(観光協会のページ)。ここで、「ざるとろそば」と「きのこつけ汁そば」をいただいた。
 両方ともおいしかった。そばは手打ちで、きのこつけ汁のきのこは長瀞で採れたものらしい。

 お腹も満足したところで、時間も14時を回っていたので、荒川橋梁に向かうことにした。SLの橋梁通過はおよそ15時なので、ちょうどいい頃だ。
 橋梁近くの親鼻橋を渡って対岸から橋梁の近くに出られると聞いていたのだが、試しにそば屋さんを出てそのまま荒川へ向かってみた。
 と、降りられそうなところがある。そこから川原へ降りてみた。

 そこで撮ったのかこの写真だ。紅葉に染まった山が目の前に広がり、美しい荒川(この場所はとても水も澄んでいて美しい)が流れ、そしてその川をライン下りの舟が進んでいた。


(長瀞・荒川の川原)

 ここからだと荒川橋梁は南にあるので、逆光だ。そこで、行けるところまで荒川橋梁に向かって歩いてみることにした。思いの外移動することができて、橋梁をくぐって少しのところまで行くことができた。
 もう少し橋から離れたかったのだが、まぁ仕方ない。ここでカメラを構えて撮った写真が、トップに掲載してある写真だ。

 暗くなるまで、あと2時間もない。なかなかに美しい景色なので、ライトアップの時間までこのまま川原にいることにした。

 近くの岩に腰掛けて、ぼーっと紅葉に彩られた山や、橋梁を渡る列車を眺めたりした。時たま川を、ライン下りの舟が進んでいく。美しい自然の中でゆっくりとくつろぐ(ちょっと寒かったが)。とても贅沢な気分になった。


(長瀞ライン下り)

 しばらくすると日が落ちてきて、山は夕日に染まる。それでなくても紅葉に彩られた山なのだが、そこに夕日が加わってさらに赤く染まった。


(お昼過ぎと、日の入りの頃の山)

 そして、日の入りを迎えた。荒川橋梁を列車が過ぎていくのだが、夕日の中のシルエットとなってなかなかに幻想的な景色となっていた。



(夕日の荒川橋梁)

 日も落ちたし、そろそろライトアップの時間だ。川原を下流に歩き、ライトアップ会場脇にあった道を上っていった。


(荒川の少し下流)
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