吾妻渓谷紅葉紀行(11/7)

hirakei

2004年11月17日 07:42



2004年11月7日、群馬県の吾妻渓谷に紅葉を見に行ってきた。若干見頃を過ぎていたのかもしれないが、美しい紅葉を見ることができた。
 吾妻渓谷は、2004年8月11日以来だ。前回は緑で覆われていた吾妻峡も秋になり、紅葉が美しいと聞いたので、行ってみることにした。

 一部は既に葉が落ちてしまっていたようだったが、とても美しい紅葉の景色だった。それにしても、こんなに美しい場所をダムの底に沈めてしまうなんて、よく分からない。

 今回は、7:41 上野駅発、10:54 川原湯温泉駅着の列車で向かった。
 吾妻線の車窓からも、美しく色づいた紅葉がよく見えた。前回も書いたが、やはり大前駅行きの列車では進行方向左側で、かつ前方が見られる席がいいだろう。

 紅葉で輝く車窓を眺めていると、やがて列車は川原湯温泉駅に到着する。
 駅を出ると、そこには紅葉に染まった美しい山々が広がっていた。
 今回も吾妻渓谷にある遊歩道を使うことにしたので、駅を出て国道145号を渡り、高崎駅側へ少し歩く。すると右手に入り口が見えてくるので、そちらへ向かった。

 ところで、この時期はなかなかに人が多いので狭い道の行き来には注意したい。

 さて、最初の見所は前回同様「滝見橋」だ。入り口を入ってすぐの、左手にある。「白糸の滝」の写真も載せてみる。

(滝見橋からの眺めと白糸の滝)

 ここから先は渓谷上の紅葉樹林を歩くことになる。広葉樹林ということで、太陽の光を受けた紅葉が美しい。ただ、木々に遮られて吾妻川を見ることができないのは前回同様だ。木々の隙間から対岸の山々の紅葉が見えるので、紅葉に囲まれつつも、遠くの山々の紅葉を楽しむこともできる。

(途中の景色)

 そして、「鹿飛橋」に到着した。橋の中ほどまで行って急いで撮った写真が掲載したものだ。
 ここは吾妻渓谷名所の1つであり、引っ切り無しに人が訪れていた。しかしこの橋、柵が腰の高さよりも低い。他に人がいなければ何でもないが、これだけ人がいるとぶつけられたりしたら危険だ。

(鹿飛橋からの風景)

 帰りは、前回はこのまま遊歩道を戻ったのだが、今回は鹿飛橋を渡ってそのまま国道から川原湯温泉駅へ戻ることにした。

 こちらからの風景も美しい。遊歩道から見えた山々が木々に遮られることなく見えるし、またちょうど日の向きがよくなってきたので、国道沿いの紅葉が日に透けて輝いていた。

(国道沿いの景色)

 しばらく歩くと、なにやら看板が見えてきた。ダムがここにできる、という看板らしく、見てみるとちょうどこのあたりがダム本体のコンクリートの中に埋もれるようだ。
 川の両側には色づいた山がある。ここを少し削って、コンクリートを流し込むのだろう。
 切ない話だ。

(ダムの看板と近くの山)

 駅へ戻り、最後に景色を眺めた。このあたりは将来は湖の底になる。川原湯温泉駅14:02の列車で渋川に移動した。

(駅からの景色)


 こうして、今回の紅葉紀行は終わった。さすがに上毛カルタに「耶馬溪しのぐ吾妻峡」とあるくらいで、美しい紅葉を見ることができた。
 いつまで、このような景色を楽しむことができるのだろうか。
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