2007年05月06日
北斗星A寝台ロイヤル乗車記(4/29)
今回の旅行の最初の目的地は函館だ。今回はその交通手段として、寝台特急北斗星3号を利用することとした。この列車を利用すると、夜上野駅を出発し翌朝6時半に函館駅に着くことができ、なかなかに使い勝手がいい。寝台特急北斗星は車内販売も充実しているので、特に個室が確保できれば過ごしやすい。旅行となれば手荷物も多くなるが、カギのかかる個室はありがたい。
翌朝から新幹線と特急を乗り継ぐという手段もあるが、こちらはおおよそ6時間かかる。途中で乗り換えがあるが、トータルで座席に6時間座っているのはなかなかに大変だ。北斗星3号を利用すると11時間半もかかるが、寝てしまえば朝には函館に着いてしまうので、それほど長時間乗車しているとは感じないと思う。
なお、同じ寝台特急に北斗星1号があるが、こちらは函館到着が4時半と早すぎる。札幌まで乗るのにちょうどいい列車だ。
ただし、今回利用の「青森・函館フリーきっぷ」は寝台特急北斗星を利用した場合、乗車券しか有効にならない。従って、特急券・寝台券を別途購入する必要がある。新幹線・特急利用であればフリーエリアの効果内であり費用がかなり違ってくるので注意が必要だ。
寝台列車に乗る場合、まずは寝台券の確保が必要となる。これは新幹線などの指定券同様、1ヶ月前からの予約となる。ということで乗車1ヶ月前の3月29日、最寄りのJR駅で個室A寝台ロイヤルの寝台券を確保した。
北斗星の寝台は、開放B寝台、1人用個室B寝台ソロ、2人用個室B寝台デュエット、2人用個室A寝台ツインデラックス、1人用(2人の場合は追加料金必要な)個室A寝台ロイヤル、がある。ツインデラックスとロイヤルは両方ともA寝台ではあるが、ロイヤルの方が上等だ。B寝台は開放も個室も1人当たり料金は変わらないので、個室を利用するのがお得だ。
そして、乗車当日。発車は19:03であり、旅行当日にも余裕のあるのがありがたい。上野駅で駅弁と清涼飲料水のペットボトル、それにビールを買い込んで、列車に乗り込む。車内ではお弁当やビールの販売も行っているが種類も限られるので、余裕があれば駅で購入するのがいいだろう。
北斗星での夕食には、食堂車グランシャリオでのコース料理などもある。これは予約が必要で、指定券の確保時に予約するのがいいだろう。ただしフランス料理コースの場合は7,800円かかるのでなかなかに手が出ない。
お手軽に食堂車の雰囲気を味わうには、夜の「パブタイム」がお薦めだ。こちらは予約無しで利用する。おつまみにワインを頼めば、優雅に旅情を感じることができそうだ。ただ北斗星3号の場合、パブタイムは夜21時過ぎとなる。それまでにお弁当で夕ご飯を済ませておくのもいいと思う。
朝食は今回は函館で降りて朝市の予定だ。札幌まで行く場合には食堂車で朝食を取ることもできるし、車内販売でサンドイッチなどを購入するのもいいだろう。
19:03に定刻通りに列車は出発した。わたしは上に記載したパブタイムを利用するつもりなので、2時間程度は時間ができる。とりあえずは、ビールを片手に予め買っておいたお弁当を食べることにした。
しばらくして検札があり、寝台の使い方を教えてもらう。寝台列車の個室はカギがかかるのだが、カギが必要な場合はこのときに受け取る。今回利用の個室はカードキーだった(寝台列車によってはダイヤルロックの場合もあるし、同じ北斗星でも普通のカギの場合もある)。
次いで、ウェルカムドリンクが運ばれてくる。これは個室A寝台ロイヤルのサービスの内の1つで、お茶、ウィスキー小瓶、白ワイン、水、のセットだ。このおたるワインの白は甘口で飲みやすく、ロイヤル乗車時の楽しみの1つとなっている。ロイヤルの場合は朝にコーヒーもしくは紅茶のサービスもある。忙しくなりそうだが、朝6時にコーヒーを持ってきてもらうこととした。
ここまで済めば、部屋にカギをかけて車内を見て回ることもできる。夜の車窓を見ながらお弁当をいただくのもいいだろう。

(ウェルカムドリンク)
しばらくすると車内販売が回ってきたので「星のチョコサンド」というお菓子(ホワイトチョコを挟み込んだ星形クッキー。車内販売限定?)と、アイスを購入した。毎回、北斗星に乗車すると購入してしまう。
ところで、A寝台ロイヤルにはシャワーがついている。それ以外の寝台を用いた場合には共用のシャワーを使うこととなる。共用シャワーは時間予約とシャワー券の購入が必要だ。時間は早い者勝ちなので、検札を受けたらすぐに購入するのがよいと思う。食堂車グランシャリオで購入することができる。
お弁当を食べてくつろいでいると、もう21時を回っている。そろそろパブタイムの時刻だ。食堂車近くのロビーカーに移動し、パブタイム開始の車内放送を待った。このロビーカーは1両丸々パブリックスペースで、お酒を片手に車窓を眺めたり、グループでおしゃべりをしていたりという光景をよく見かける。
しばらくして車内放送が入ったので食堂車へ移動した。グラスワインの赤と牛たんスモークなどを注文する。だんだんと利用者が増えてきて、やがて満室となった。
寝台列車の食堂車という日常とは異なる空間で味わう食事やワインは、また格別だ。

(食堂車グランシャリオ)

(牛たんスモーク)
部屋に戻りシャワーを浴びてから、お待ちかねのおたるワイン白を味わう。これもまた格別だ。
もう時刻は夜23時。明日は6:34函館着で朝が早い。起きたらもう函館なので寝てしまうのが惜しいくらいなのだが、よく寝ておかないと明日が辛い。いつもそうして翌日の旅行を辛くしているので、今回こそは早く寝ることとした。
そして翌朝6時、運ばれてきた朝のコーヒーを慌ただしくいただき、6:34函館着。札幌へ向けて旅を続ける北斗星を見送り、今回の北斗星の旅は終わった。
せっかくの寝台特急なのだから、できれば上野から札幌まで、ゆっくりと楽しみたい。
函館・大沼の宿泊施設一覧
(EOS Kiss Digital X + EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM, EF-S 17-55mm F2.8 IS USM)
翌朝から新幹線と特急を乗り継ぐという手段もあるが、こちらはおおよそ6時間かかる。途中で乗り換えがあるが、トータルで座席に6時間座っているのはなかなかに大変だ。北斗星3号を利用すると11時間半もかかるが、寝てしまえば朝には函館に着いてしまうので、それほど長時間乗車しているとは感じないと思う。
なお、同じ寝台特急に北斗星1号があるが、こちらは函館到着が4時半と早すぎる。札幌まで乗るのにちょうどいい列車だ。
ただし、今回利用の「青森・函館フリーきっぷ」は寝台特急北斗星を利用した場合、乗車券しか有効にならない。従って、特急券・寝台券を別途購入する必要がある。新幹線・特急利用であればフリーエリアの効果内であり費用がかなり違ってくるので注意が必要だ。
寝台列車に乗る場合、まずは寝台券の確保が必要となる。これは新幹線などの指定券同様、1ヶ月前からの予約となる。ということで乗車1ヶ月前の3月29日、最寄りのJR駅で個室A寝台ロイヤルの寝台券を確保した。
北斗星の寝台は、開放B寝台、1人用個室B寝台ソロ、2人用個室B寝台デュエット、2人用個室A寝台ツインデラックス、1人用(2人の場合は追加料金必要な)個室A寝台ロイヤル、がある。ツインデラックスとロイヤルは両方ともA寝台ではあるが、ロイヤルの方が上等だ。B寝台は開放も個室も1人当たり料金は変わらないので、個室を利用するのがお得だ。
そして、乗車当日。発車は19:03であり、旅行当日にも余裕のあるのがありがたい。上野駅で駅弁と清涼飲料水のペットボトル、それにビールを買い込んで、列車に乗り込む。車内ではお弁当やビールの販売も行っているが種類も限られるので、余裕があれば駅で購入するのがいいだろう。
北斗星での夕食には、食堂車グランシャリオでのコース料理などもある。これは予約が必要で、指定券の確保時に予約するのがいいだろう。ただしフランス料理コースの場合は7,800円かかるのでなかなかに手が出ない。
お手軽に食堂車の雰囲気を味わうには、夜の「パブタイム」がお薦めだ。こちらは予約無しで利用する。おつまみにワインを頼めば、優雅に旅情を感じることができそうだ。ただ北斗星3号の場合、パブタイムは夜21時過ぎとなる。それまでにお弁当で夕ご飯を済ませておくのもいいと思う。
朝食は今回は函館で降りて朝市の予定だ。札幌まで行く場合には食堂車で朝食を取ることもできるし、車内販売でサンドイッチなどを購入するのもいいだろう。
19:03に定刻通りに列車は出発した。わたしは上に記載したパブタイムを利用するつもりなので、2時間程度は時間ができる。とりあえずは、ビールを片手に予め買っておいたお弁当を食べることにした。
しばらくして検札があり、寝台の使い方を教えてもらう。寝台列車の個室はカギがかかるのだが、カギが必要な場合はこのときに受け取る。今回利用の個室はカードキーだった(寝台列車によってはダイヤルロックの場合もあるし、同じ北斗星でも普通のカギの場合もある)。
次いで、ウェルカムドリンクが運ばれてくる。これは個室A寝台ロイヤルのサービスの内の1つで、お茶、ウィスキー小瓶、白ワイン、水、のセットだ。このおたるワインの白は甘口で飲みやすく、ロイヤル乗車時の楽しみの1つとなっている。ロイヤルの場合は朝にコーヒーもしくは紅茶のサービスもある。忙しくなりそうだが、朝6時にコーヒーを持ってきてもらうこととした。
ここまで済めば、部屋にカギをかけて車内を見て回ることもできる。夜の車窓を見ながらお弁当をいただくのもいいだろう。
(ウェルカムドリンク)
しばらくすると車内販売が回ってきたので「星のチョコサンド」というお菓子(ホワイトチョコを挟み込んだ星形クッキー。車内販売限定?)と、アイスを購入した。毎回、北斗星に乗車すると購入してしまう。
ところで、A寝台ロイヤルにはシャワーがついている。それ以外の寝台を用いた場合には共用のシャワーを使うこととなる。共用シャワーは時間予約とシャワー券の購入が必要だ。時間は早い者勝ちなので、検札を受けたらすぐに購入するのがよいと思う。食堂車グランシャリオで購入することができる。
お弁当を食べてくつろいでいると、もう21時を回っている。そろそろパブタイムの時刻だ。食堂車近くのロビーカーに移動し、パブタイム開始の車内放送を待った。このロビーカーは1両丸々パブリックスペースで、お酒を片手に車窓を眺めたり、グループでおしゃべりをしていたりという光景をよく見かける。
しばらくして車内放送が入ったので食堂車へ移動した。グラスワインの赤と牛たんスモークなどを注文する。だんだんと利用者が増えてきて、やがて満室となった。
寝台列車の食堂車という日常とは異なる空間で味わう食事やワインは、また格別だ。
(食堂車グランシャリオ)
(牛たんスモーク)
部屋に戻りシャワーを浴びてから、お待ちかねのおたるワイン白を味わう。これもまた格別だ。
もう時刻は夜23時。明日は6:34函館着で朝が早い。起きたらもう函館なので寝てしまうのが惜しいくらいなのだが、よく寝ておかないと明日が辛い。いつもそうして翌日の旅行を辛くしているので、今回こそは早く寝ることとした。
そして翌朝6時、運ばれてきた朝のコーヒーを慌ただしくいただき、6:34函館着。札幌へ向けて旅を続ける北斗星を見送り、今回の北斗星の旅は終わった。
せっかくの寝台特急なのだから、できれば上野から札幌まで、ゆっくりと楽しみたい。
函館・大沼の宿泊施設一覧
(EOS Kiss Digital X + EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM, EF-S 17-55mm F2.8 IS USM)
Posted by hirakei at 21:45│Comments(0)
│旅行/北海道
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