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2004年07月19日

碓氷峠・アプトの道(7/17)

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 群馬県の碓氷峠を訪れた。横川駅から廃線跡の遊歩道を用い、明治時代の建築物である、めがね橋と呼ばれるアーチ橋を見ることができる。
 SLに乗って横川駅まで行ったので、どうせならと碓氷峠の廃線跡にできたウォーキングコース・アプトの道を歩きめがね橋まで行くことにした。

 ところで、碓氷峠には廃線が2つある。1つは旧線と呼ばれる明治26年に開通した線路で、碓氷峠を登るためにアプト式という歯車のついた機関車で登っていたらしい。
 もう1つは新線と呼ばれる昭和38年に作られた線路で、これは平成9年の長野新幹線開業まで使われていたので、利用された方も多いだろう(わたしは乗ったことがないのだが)。
 新線は運営されていた頃の面影をまだ色濃く残し、旧線には明治時代の遺構が、めがね橋と呼ばれる煉瓦作りのアーチ橋をはじめとして、多く残されている。

 アプトの道、というウォーキングコースは、この新線跡と旧線跡、両方を体験できるように整備されたコースである。横川駅から途中の「峠の湯」までは新線を歩き、そこからめがね橋までは旧線跡を歩くようになっている。
 片道5kmのコースであるが、登りは国鉄一の難所と呼ばれた碓氷峠なので、時間に余裕を持った方がいいだろう。
 紹介が松井田町のページにあるので、ご参照いただきたい。


 さて、横川駅を出発だ。少しの間は普通の道路を歩く。たまに排水溝に他では見かけない穴のあいた鉄板がおいてあるが、どこかのページで見たところによると、どうやらこれはアプト式で使われたレールらしい。

 駅を出てすぐの所に、何やら施設がある。「碓氷峠鉄道文化むら」だ。SLや碓氷峠で使われた機関車の静態展示、ミニSL、イギリス製SLの動態展示がある。そして日本で唯一電気機関車を運転できるとのことだ。実際わたしたちが通ったときにも誰かが運転していた。
 ちょっとわたしは時間がなくて寄ることはできなかったが、時間があれば寄っていきたいものだ。入場料は500円である。

 しばらく行くと新線跡に入る。ここは複線で、片方は歩けるように舗装してあり、もう片方はレールは錆びてはいるものの今にも列車が来そうなほどその姿をとどめている。架線もそのままだ。
 聞いたところによると、この先の峠の湯まで、ここにトロッコ列車を走らせる予定があるらしい。確かに、途中の丸山変電所跡のところに、ホームらしきものが作られていた。

 その丸山変電所は明治45年に作られた施設である。以前は荒れ放題だったらしいが2002年に修復されて国によって重要文化財に指定され、今は松井田町による説明の立て札が立っていた。

 それにしても、鉄道文化むら、丸山変電所の修復、遊歩道の整備、トロッコ列車の運転(平成17年開業予定)、峠の湯と、松井田町による碓氷峠観光資源化への意気込みはものすごいものがある。その意気込みが実を結ぶことを祈りたい。
 このあたりの情報は信越線の思い出の写真集と碓氷峠に鉄道の復活を願うホームページに詳しいので、ご参照いただきたいと思う。

 また1kmほど新線を登っていくと、左手に建物が見えてくる。この部分で線路の舗装は終わり、そこから先は草が生い茂って、いかにも廃線といった様子となっている。ここから遊歩道は旧線跡に入るのだ。
 その分岐点にある建物が「峠の湯」である。野外に休憩所があるのでそこでしばらく休憩し、先へ進むことにした。施設としては、レストランと温泉がある。
 トイレはここを過ぎると碓氷湖まで無いので、利用するのがいいだろう。また自販機があるので、飲料水を補給するのもいい。

 ここから先は3kmほど登りが続く。途中左手に碓氷湖が見えるので寄ってみるのもいいだろう。湖畔は20分程度で一周できるらしい。

 いくつかのトンネルを抜けたところにあるのが碓氷第三橋梁、通称めがね橋だ。右手には新線のアーチ橋が見え、数年前まではそこからめがね橋を見ることができたのだろう。
 めがね橋と言えばその美しい姿で有名だが、上を歩いてしまうとその姿を見ることができない。が、軽井沢側に口を開けているトンネル(通行禁止)の手前に右側に降りる道があり、そこから旧国道18号に出て、めがね橋を下から眺めることができる。そうして撮ったのが、掲載してある写真だ。

 なお、めがね橋を見上げるとこには車が数台停められるところがあるので、そこで車を停めて橋の上へ登ることもできる。

 帰りは、「峠の湯」へ寄ってみた。

 往復10kmと長いが、いろいろな施設を見ることができて、なかなかにおもしろいウォーキングだった。次は是非とも、紅葉の時期に来てみたい。きっと美しい景色が見られると思う。

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Posted by hirakei at 10:16│Comments(0)旅行/関東
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