北斗星3号乗車記(5/1-2)

hirakei

2005年05月08日 08:56



(夕食のビーフシチュー)

 今回の北海道行きも、やはり北斗星になった。A寝台個室ロイヤルでの旅だ。
 いつも北斗星での旅をするときには1ヶ月前に予約をするのだが、今回は連休に休暇の取れることが決まったのがその10日ほど前。それから切符を確保するのだから開放B寝台(個室ではない)での旅になると思っていたのだが、何度かJRに足を運んでいる内にA寝台個室ロイヤルが確保できてしまった。ということで、めでたくA個室での旅となった。
 なお、北斗星での旅は、食堂車グランシャリオへの移動などを考えると、個室B寝台(1人用ソロ、もしくは2人用デュエット)は欲しいところだ。価格は開放B寝台と同じなのだから、なおさらだ。


(寝台特急北斗星の機関車)

 上野駅で飲み物を購入して北斗星車内に乗り込んだ。北斗星では車内販売はしているが、ペットボトルでの水分確保は必須だ。
 発車は19:03。しばらくして車掌さんがやってきて切符の確認をするとともに、個室のカギ(今回はカードキー)を渡してくれる。これで、荷物を個室に置いて身軽に動くことができる訳だ。
 また次いで、食堂車の係員の方がウェルカムドリンクを運んできてくれる。これは北斗星ではロイヤルならではだ。同じA寝台個室でも2人用A寝台(ツインデラックス)にはこのようなサービスは無い。内容は、ウィスキーの小瓶、おたるワインの白(北海道ワインのミュラー・トゥルガウ完熟フリーラン白)、水のペットボトル、お茶の缶だ。
 このとき、係員の方が翌朝のモーニングコーヒーの時間を訪ねてくる。わたしは函館で6:34には降りるので、6:00にお願いした。

 車内での食事だが、北斗星3号では最初に予約した人のみが利用できるディナータイムと、予約していない人でも利用できるパブタイムとがある。車内放送によるとパブタイムは21:15くらいからとのこと。前回は上野駅でお弁当を購入して食べていたのだが、今回はそれまでの時間をビールなどを飲んでくつろぐことにした。

 しばらくすると、車内販売が回ってくる。そこで北海道に行くと何となく飲んでしまう北海道限定のビールを買い、また車内販売限定の「星のチョコサンド」というお菓子、それにアイスを購入した。このアイス、なかなか濃厚でおいしい。
 そしてビールやさらにおたるワインを楽しみながら、時を過ごした。普段時間に追われた生活をしていると、車窓を眺めながらワインをいただく、そんな優雅な時間がとても貴重に思えてくる。

 そうこうしている間に21時を回ったので、食堂車の入り口へと移動した。パブタイムの席を確保するためだ。パブタイムの席は早い者勝ち。なので若干早めに入り口へ行き並ぶのだ。わたしが行ったときには既に家族連れが1組待っていて、2番手となった。
 パブタイムでは、連れがビーフシチューのセットとデザートを、わたしは赤のグラスワインと北海道ソーセージの盛り合わせを頼んだ。少々値は張るが、それでもディナータイムでのフルコースほどではない。食堂車グランシャリオでの食事も寝台列車での優雅な旅を彩ってくれる。北斗星に乗ったら利用したいものだ。グランシャリオでの食事については、NREのページをご参照いただきたい。

 パブタイムでの食事が終わる頃にはもう22時は回っていた。翌朝は6:34には列車を降りる。そこで起きる時間を5:30とした。
 寝台列車の旅で最も気をつけるべきことは、どう質の高い睡眠を取るのか、に尽きると思う。わたしの北斗星3号の利用の場合、朝は5:30起床と早いが旅行の始まりであるので、ここでどうちゃんと眠れるかが明日からの旅行全体に影響を与えると言っても過言ではないと思う。ただ寝台列車はその構造上、特に古い北斗星などは、停止・発車時に揺れて目を覚ましやすい。従って、早めに寝て何度か目を覚ましてもせめて睡眠時間は確保できるようにしたい。

 と考えて眠りについたのだが、結局4:30に目を覚ましてしまい、それから眠ることができなかった。結果、翌日の函館・大沼公園の旅はかなり辛いものとなってしまった。
 4:30頃には既にあたりは明るくなっていた。予報では朝方は雨とのことだったのだが実際は雲はあるものの雨が降るほどではなく、何とかなりそうだ。しばらくして青函トンネルに入り、ついに北海道の大地へと到達する。

 6:00頃にモーニングコーヒーも届き、また車掌さんが起きているかの確認に来てくれた。ありがたいことだ。

 五稜郭駅を通過し、列車は函館駅へと到着した。札幌へと旅を続ける北斗星を見送り、いよいよ北海道での旅が始まる。
 しかしいつものことだが、初日から寝不足で気分が悪い。せっかく休日の夕方出発にして日頃の疲れを癒して旅が始められるように考えたのだが、うまくいかないものだ。
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